太古の昔、人類がまだホモサピエンスだった頃、失敗は「死」を意味していました。
だから人類は失敗を強く記憶することで生存競争に打ち勝ってきたのです。
この性質は現在の私たちにも色濃く残っています。
特に強い感情を伴った記憶(情動記憶)、たとえば「人前で発表するとき頭が真っ白になって何も言えなかった」こんな情動記憶は「恥ずかしい失敗の記憶」として脳に強く残ります。
そしてその後の行動に影響を及ぼすのです。人前で話すことを極力避けるとか・・・。
幼い時に、そんな記憶があったらその人は人生においてリーダーとして人前に立つことすら無くなってしまうかもしれません・・・大変!
だから失敗は「自分らしくなかったな」と思って、つまんで捨てる!そして「次は絶対に上手くいく」と決めるのです。
実際につまんで捨てる動作をして、絶対に上手くいくと唱える方が脳科学的には良いです。
もちろん失敗としては消去しても、学びとして記憶することは大切です。
これは「嫌な体験の記憶」でも同じことです。嫌な体験の記憶もつまんで捨ててしまいましょう。
一方で何か上手くいったことがあったら「やはり私って天才!」と思うのです。
良いことがあったら、たとえ小さなことでも「私ってラッキー!」と思うのです。
失敗がなければ、すべてがうまく行っていることになり、それは天才です。
嫌なことがなければすべてがラッキーなので、超幸運ということになります。
そんな自己イメージができていくると、脳は自然と「うまくいく」ことを選択するようになるので、まずます天才に、幸運になってゆくことでしょう。
つまんで捨てるくらいでは消えない、強烈な情動記憶が消えないこともあります。そんな場合におすすめのワークがあります。
“ネガティブな記憶を完全消去するワーク”
①ネガティブな記憶動画をイメージの中でテレビに映し再生する。
②テレビの左下にあるボタン(もちろんイメージの中での)を押してその動画を一時停止する。
③右下にある色彩を調節するつまみを右に回すと、色がだんだんセピア色になり、最後には白黒になる。
④さらに色彩調整つまみの右にあるつまみを右に回すと、白黒の静止画が画面の右下角に向かって、小さくなっていく。
⑤その小さくなった静止画を指でつまんで捨てる。
以上がワークの詳細です。
これは私の師匠、認知科学者苫米地英人博士がYouTubeでも解説しているものです。